昨日、一昨日と2日に渡ってブルグミュラーコンクールの仙台地区大会が開催されました。
参加のみんな、よく頑張ったね。
付き添い、足台のセッティングをしてくださったお父さんお母さん、大変でしたね。お疲れ様でした。
コンクールは副作用の強い薬みたいなものだと思っています。
特に人生経験の少ない子供にとって、その効果が大きく出やすい。
結果が良ければモチベーションがググっとあがり、結果が思うようでないと、落ち込んで一気にやる気がなくなる。
みんなトロフィーが欲しいのよね。
みんな予選を突破したいのよね。
だってコンクールだもの。
そのために練習して頑張ってきたんだもの。
その努力を見てきたから気持は痛いほどよくわかる。
でもね、と思うのです。
コンクールの結果なんて、ちっぽけなものよ。
この大会で仮に一位だったとして、じゃぁ、宮城県内だったら?
東北6県合わせた中だったら?
全国だったら?
と考える。
さらに、コンクールは年中あちこちで行われていて、別なコンクールに参加する人もいるし、コンクールには出ないけれど上手な子だっている。
そう思うとね、実はたいしたことないのよ。
コンマいくつの点差で振り分けられて、その差に、どれだけの力の差や意味があるというのだろう。
私は、コンクールを通して生徒さんと関わる中で、たくさん失敗してきた。
入賞して、「自分はうまい」と勘違いしてしまう人もいる。
入賞しなくて「自分なんかどうせダメなんだ」と思ってしまう人もいる。
両方違う。
コンクールは通過点。
入賞してもしなくても、そのあとの方がずっと大事。
前向いていくよ!
予選を通った人も、通らなかった人もね。
結果が発表になったあと、Sちゃんのお母さんが
Sの「頑張り」に、今晩はSの好きなものを作ってお祝いしたいと思います。
とメッセージをくれました。
お夕飯には、きっとおいしいごちそうが並んだことでしょう。
お母さんからの、何よりのご褒美。
賞状なんかより、ずっとあったかいご褒美。
結果はおまけ。
前向いて、いこうね!