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発表会の舞台袖は

舞台袖は次から次に生徒がやってきて、弾く順番に椅子に座って出番を待つのですが。

小1Kちゃん、舞台袖→ステージ→お辞儀→演奏→お辞儀→舞台袖という流れが、どうしても不安だったのでしょう。
何度も何度も椅子から立ち上がり、私に「終わったらここに戻ってくればいいの?」と確認にきました。
「そうだよ。ここに戻ってくるんだよ」と言うと、椅子に戻るのですが、すぐまた確認にくるのです。よっぽど不安だったんですね。

でもね、弾き始まったらいつものKちゃん。演奏はいつもうまくいかないところまでバッチリ決まって、出番が終わったらぴょんぴょん跳ねながら舞台袖まで帰ってきました(笑)
本番強いなぁ。
よく頑張ったね!お疲れ様!

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次は、お母さんが持たせてくれた御守りの話。

演奏の時だけはマスクを外すので、舞台裏に各自マスクケースを持参してもらったのですが、そのケースにお母さんからのお手紙。
小2Hちゃんはこれを握りしめて出番を待っていたのです。
お母さんからのエールは御守りですね。

「なんとかなれー!」
「がんばれー!」

お母さん、何とかなりましたよ!
それどころか、ピアノを始めてまだ一年経っていないのに、立派なものです。
初めてのステージ、お疲れ様!
よく頑張ったね!

そう、お家の方はきっとみんな同じ気持ち。
ステージにこそ上がらないけれど、お子さん以上にドキドキして、ハラハラして、見守って下さっているのですよね。

そして演奏する生徒もみんな同じ。
緊張しない子なんかいませんでした。

人前で弾くって、見てるよりずっと大変なことだから。
緊張してあたりまえ。

大きな舞台、ひとつ乗り越えて、みんなひとまわり大きくなったかな。

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舞台袖では、私たち講師も何とか緊張を和らげようと励ましたり、おまじないをかけたり。

すると、横に並び、緊張している生徒さん同士が話を始め、知らない間柄だったのにいつの間にか仲良くなっていることがあります。

ガクガクと震えそうな勢いで「緊張するー!」と言っていた小3Sちゃん。

自分の横に座った生徒さんが一足先に舞台に出ていくと、舞台袖の小さな窓からステージを覗いて「がんばれー!がんばれー!」と小さな声で応援していました。
自分が次に弾く番で、一番緊張しているだろうに(笑)

子どものこういうところが、本当に可愛いなって思います。

緊張の中、癒された一瞬でした。


と、こんな感じの舞台袖。

保護者の皆さんから見えないところで、子どもたち、ちゃーんとやってましたよ。