昨日は塩釜で開かれた、入賞者記念コンサートに行ってきました。
参加したのはバッハコンクールの地区大会で入賞したSちゃん。
Sちゃんは昨年の教室主催Xmasコンサートで、驚くほどイキイキ弾いていた生徒さんです。
いつの間にこんなに成長したかな、と思ったほどでした。
曲が、ばっちりSちゃんの好みにハマったんですね。
「ぎんなんはじけて どこいった?」
リズムの面白い、平吉毅州先生の作曲でした。
ぎんなんがころころ転がる様子や、はじける様子が、楽しいリズムに合わせて浮かんで、弾いていて楽しかったんでしょうね。
変拍子の難しい曲なのに本当に上手でした。
この曲は、選んで大正解!
さて、昨日の曲はバロック。
曲調が全く違いますね。
これは多分、Sちゃんが「だいすき!」とか、「面白いっ!」と思うような曲ではなかったんですよね。
頑張って練習していたし、レッスンでも教えたことを一生懸命にやろうとしていました。
本番も間違えずに上手に弾いてました。
でも小さくまとまって、「ぎんなんはじけて どこいった?」の時のような勢いが感じられなかったのです。
「好きな曲」「興味のある曲」を選ぶことが、いかに大事か。
選曲は本当に大事だなぁと思いました。
さて、来年度の発表会。
教室、来年度は隔年開催の発表会のある年です。
今日のコンサートを踏まえて、Sちゃんには何を弾いてもらおうかな。
コンサートから帰って、Sちゃんが気に入りそうな曲が載った楽譜をあれこれひっぱり出して弾き比べてみました。
今度の曲も平吉先生の曲でいこうかな。
ハマってくれたらうれしいですが。
ただね、その一方で、好きな曲ばかりを弾かせるのはどうなのかなぁ、とも思うのです。
バランスよく力をつけたいとか、基本をしっかり、と思うと、やっぱりバロックとか古典とか、弾かせたいなぁ。
コンクール参加を考えると、必ずしも自分の好みの曲が課題曲になるわけではないですし。
食べ物でも、好きなものばっかりでは偏りますからね。
お料理みたいに、嫌いなものも細かく切ってわからないようにとか、カレー風味でごまかすとか、そんな細工が曲にもできるといいんですけどね。
あっ、でも食わず嫌いっていうのもありますね。
食べたことがないものは、なんとなく受け付けられないっていうやつ。
曲も同じかもしれません。
普段からまんべんなく色んな曲を聴いていれば、食わず嫌いみたいなことにならなくてすむかな。
そういえば、少し前に流行った「パプリカ」
Sちゃんに教えてもらって聞くようになったのですが、実は最初の頃「つまんない曲だなぁ」と思ってしまったのです。
が、何度も聞くうちに私の中で「意外に楽しいかも」に。
繰り返し聞くうちに何かが変わったのですよね。
好みなんて意外とそんなもんかもしれません。
コマーシャルソングがヒットするのは、何度も繰り返し流れるから。
慣れ?馴染む?
ザイオンス効果っていうんですか?
繰り返しって、すごいですね。