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Xmasコンサート2021

Xmasコンサートから一週間。

レッスンは今日まで代休でした。

生徒の皆さん、いかがお過ごしでしたか?

 

さて今日は、書きたかったXmasコンサートのことを。

 

まずは演奏のこと。

 

当日は、緊張の中、丁寧に、一生懸命に弾くみんなの姿が印象的でした。

去年のクリスマスコンサートを思いだすと、みんなずいぶん成長したなぁ。

一年って、本当に大きいなと感じます。

  

今回はペダルを使った人がたくさんいたのですが・・・

残念だったのが、多くの人が、音が濁ってしまったこと。

 

レッスンでは濁らないように上手に踏んでいた人まで濁っていて、本当に残念でした。

 

原因のひとつには、靴を履いてペダルを踏んだということがあるかな。

何も履かないで踏むのと、靴を履いて踏むのでは、ペダルを踏んだ時の感じがまるで違いますからね。

底の厚い靴で踏めば、高さも変わります。

靴底が固ければ踏みにくく、上げにくくもなりますね。

相当気をつけないと、踏みっぱなし状態になって音が濁ってしまう。


これはもう、靴を履いてペダルを踏む練習をして慣れるしかないですね。

次回から、これを家とレッスンで徹底しようと思います。

 

音が濁ったのは、「靴を履いていたからペダルの操作がしにくかった」

それが原因のひとつ。

 

でも、もっと大きな原因は、多分、自分の音を「聴いていない」「聴けていない」

なんだろうな。

音が濁っているのか濁っていないのか、多分わかっていないのですよね。

 

自分の音をよく聴きながら弾いていた人は、一回目に音が濁っても、同じフレーズが2回目出てきたところで、濁らないように踏み方を直していました。

この、「自分の音を聴く」っていうのが、まだまだ指導が足りないんだなぁ。

これからの課題ですね、「耳育て」。

「ペダルは耳で踏む」とよく言われますが

「聴きながら弾ける」ようにレッスンしていかなきゃなぁと、つくづく感じました。

 

 

さあ、次は演奏のことではなく、ちょっと別なことを。

 

今回、生徒ちゃんのお父さんがソロで参加してくださいました。

子どもの時から続けてきたピアノ。

社会人になってからは、毎年何かしらのステージに立ち、それを目標にピアノを続けてきたそうです。

Xmasコンサートに参加することが決まってからは、朝の出勤前に一時間、教室に来てピアノをレンタルして練習されていたことも何度か。

練習を終えたら、ヘルメットをかぶり、颯爽と自転車に乗って出勤していく後ろ姿。

それを見送りながら、私はいつもいいなぁと思っていました。

 

弾かれたのは、リスト(シューマン)の「献呈」です。

ピアノを習った恩師が亡くなり、その恩師に捧げますとコメントをいただきました。

亡くなった先生も、きっと空の上から聴いて、喜ばれていたことと思います。

私が死んだら、こんな風に誰か弾いてくれるだろうか(笑)

 

さぁ次は、主催者挨拶でも触れましたが、

曲を知らない子どもたちのこと。

 

発表会やピティナステップなど、ステージで弾くときの選曲で

「何か弾きたい曲ない?」

と聞くと

「・・・・・」

「ん~~~、特にない」

「わかんない」

という生徒ちゃんたち。

 

せっかくピアノを習ってるのにもったいないなぁ、といつも思います。

 

なぜこうなるのかというと、そもそも曲を知らないのですよね。

ピアノの名曲も童謡も日本の歌曲も、今、子どもたちは本当に曲を知らないです。

なので、お家で是非是非音楽を聴かせてかせてあげてくださいという話。

  

ディズニー曲も、映画の曲も、ジブリの曲も、Jpopもボカロもいいです。

良い曲がたくさんありますね。

でも、それらはピアノの曲として作られたものではないのです。

 

できるなら、ピアノのために作られた、ピアノの曲を聴いてください。

ピアノを習っていて、ピアノの曲を知らないって、なんじゃそりゃ(笑)です。

コンサート終わってから、何か聴いてみましたか?

次の選曲の時には「これが弾きたい」「あれが弾きたいって」リクエストが来ることを期待していますよ。

 

 

受付のお姉さんからは

「みんな、楽しそうに弾いてましたね」

と嬉しい言葉をもらって今年のXmasコンサートは終わりました。

受付を引き受けてくれたのは、教室OGのYちゃん(声楽科出身)とお友達のピアノの先生です。

 

翌日、お母さんからからラインをいただきました。

コンサートまで、お家での練習が大変だった生徒ちゃん。

大きな失敗なく弾くことができて、自信に繋がったようだと。

 

そう、コンサートで弾くとね、ピアノが好きになる子って多いんですよ。

相変わらず練習に手こずったりはするんですが、家で何度も何度もコンサートの曲を弾いたりして(笑)

弾けるようになった曲を自由に弾くのは楽しいものです。

 

ただ、そこに至るまでの過程が子供ちゃんにとって少し大変なだけ。

練習をしたがらない=ピアノが嫌い

なわけではないんだと思います。

 

 

ひとりひとり進み方は違いますから、人と比べず、あせらずの~んびりいきましょう。

ピアノに全く興味を示さなかった子が、小学校高学年あたりから急に音楽オタクに変身してしまったことがありました。

子どもは、どこでスイッチ入るか分かりません(笑)

の~んびりね。

 

そしてステージデビュー、一本指奏法で歌いながら弾いた生徒ちゃんのお母さんからは

 

Hも他の生徒さんの演奏も聴けて刺激されたようで、毎日の練習の時に「両手で弾きたいなぁ」と言っています。

両手で弾ける練習曲のような楽譜が欲しいです。

とご連絡いただきました。

 

Xmasコンサートが、やる気に繋がったのなら、こんなにうれしいことはないですね。

 

保護者の皆様、毎年師走の忙しい時期に開催するこのコンサートに、たくさんのご理解とご協力を賜り、本当にありがとうございました。

皆様のあたたかい励ましの中、一人も欠けることなく無事演奏することができ、そしてそれぞれの成長を見ることができ、とてもうれしく思っております。

 

講師一同、また次回のコンサートに向け、レッスンに励みたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

そうそう。

私はコンサートの夜、足がつって足がつって(泣)

ウトウトしては目を覚ますの連続で、眠れないので、夜中にとうとう起き出してストレッチをしました。

歳を感じますね(笑)

体が衰えているんだな、きっと。

運動しなきゃ。


生徒ちゃんたちと、ずっとレッスンできるように、体力つけなきゃと思ったコンサートの夜でした。