庭のミニトマト。
花が咲いたとか
小さな実がなったとか
毎日ほんのちょっとのトマトの変化を喜びながら、真っ赤に熟したツヤツヤのトマトを収穫する日を楽しみにしています。
これは私の楽しみ、趣味ですね。
若い時は園芸なんか、ちっとも好きじゃなかったんですけど、不思議ですね。
趣味と言えば、今コロナで全くできていないけれど
数年前から健康のために始めたスイミング。
これも私の趣味です。
小さいころにおぼれかけて、もともとは水が苦手でした。
だから、スイミングスクールはもぐるところから始まりました。
もぐるだけでも必死だったのです。
最初は運動にならないので、すぐに体が冷えてしまって
ぶるぶる震えながら一時間を過ごしました。
潜ってジャンプ、息を吸う
ができるようになり
少しして蹴伸びができるようになり、バタ足ができるようになりました。
やがて、腕の動きをつけてクロールらしき動きがほんの少しできるようになったころ
やっと一時間、水の中で震えないでいられるようになりました。
息継ぎだけはなかなかできるようにならず、一年かかってなんとかクリアしました。
はじめて25メートル泳げた時は、一緒のクラスだったおじいちゃん、おばあちゃんが、拍手喝さいでみんなで喜んでくれました。
嬉しかった。
この人生の先輩たちは、息継ぎができないところでずっと足踏みしていた私に、いつもアドバイスしてくれたり、私だってそうだったのよと励ましたりしてくれていました。
プールで出来た仲間です。
この先輩たちに会うのも毎週楽しみでした。
スイミングと同時にジムも使えるプランを契約していたので、筋トレマシンもやりました。
鶏ガラみたいな体で、周りのマッチョな人たちに交じって
気恥ずかしかったですが
でもやった甲斐はあって、泳ぐときに
キックが強くなりましたね。
筋肉がついたんですね。
とコーチに言われ、これまた嬉しかったです。
泳ぎ終わった後は、本当に気持ち良いのです。
あの爽快感はたまりません。
心地よい疲れ。
その日の睡眠は、深くてほんとに気持ち良くて。
運動が大切だということを実感することができました。
コロナで、泳がなくなってから、もう一年以上経ちます。
早く再開できる日がくるといいんですけどね。
ということで、今はトマト育てとスイミング。
この二つが私の趣味かな。
さて、教室の中高生。
この子たちは、どうだろう。
中学に進学するときは、一つの分岐点になるところだと思います。
別にレッスンを辞めてもよかったわけです。
でも、辞めなかった。
弾くのが好きなんだと思います。
こうなってくれた子たちは、私の園芸やスイミングと同じように、ずっとピアノを弾いていってくれるんだろうなと思います。
たとえ、レッスンを辞めたとしてもね。
この子たちは、まさに教室の理想の生徒たち。
私は、ずーっとピアノを楽しんでいってくれる子を育てたい。
習ったらそれで終わり、ではなく
ずーっと趣味でピアノを弾いていってほしい。
もし趣味ではなく、もっと奥深いところまで勉強したくなったのなら、その時はその道につないであげるのが私の役目。
そういう子が育ったら、それはとても嬉しいですが、私は、ずっと音楽を、ピアノを楽しんでいってくれる生徒を育てたいと思っています。
もちろん、人生色々な場面があるので、全く弾けない時期もあるかもしれませんね。
例えば、私が会社勤めをしていてピアノを弾けなかった時期があったように。
子育てで忙しく、また転勤族で集合住宅に住んでいたために、ピアノを触れない時期があったように。
いつも近くにピアノがあるとは限らないし、時間が全く取れないことだってあると思います。
でも、今教室に通う中高生は、そんな時期があったとしても、それが過ぎたらきっと、またピアノを弾いてくれると思います。
嫌なことがあったり不安なことがあったとき、無性にピアノが弾きたくなることがあります。
弾いている間って、ピアノ以外のことはみんな忘れているような気がします。
その時間だけは、楽譜とピアノに向き合って、「無」。
新聞に、夫を亡くしたという70代のご婦人が、60歳から始めたピアノを弾いている時だけは、その寂しさを忘れられたと新聞に投稿されていたのを読んだことがあります。
打ち込める、没頭できるものがあったら、それはやっぱり人生豊かに楽しくなるし、心の支えにもなるし癒されることも多いと思います。
忙しければ忙しいほど、趣味の時間を作ってやりたくなるかもしれません。
現役のお医者さんとか、多忙を極めるような職業を持ちながら、コンクールだとかステップに出られているのを時々見聞きします。
激務の中、ピアノを弾く時間は忙しさや雑念を忘れ、気持ちをリセットしてまた激務に戻られているんだろうかなと、そんな風に感じました。
自分の趣味を持っているって、やっぱりいいなぁと思います。
中学、高校生は忙しい。
学校までの往復に2時間かかったり、日に20キロも走ったりするようなハードな部活に入っていたり、夜の9時過ぎに帰宅するような部活だったり。塾もある。定期考査もある。受験もある。寝るのも夜中の12時過ぎ。朝は7時に電車に乗って学校へ。
暗くなってからレッスンに来る姿を見ると、それだけで本当によく来たねと思ってしまう。
小さい子なら、頭をなでてよしよしと抱っこしたくなるところ。
さすがにそれはもうできないけど(笑)
気持ちはそんな感じ。
あなたたちは、理想の生徒たち。
今は忙しいから、自分なりのピアノとの付き合い方を見つけて楽しんでいってほしい。
メリハリつけて、学校や部活が一段落する時期に的を絞ってステージに出るもよし、コード奏や簡単なアレンジを勉強するもよし。
弾きたい曲だけ弾くもよし。ポピュラー曲でリズムの複雑な曲を勉強しておくのもよし。
私はそのお手伝いができれば嬉しい。
そして子どもの「ピアノを続けたい」という気持ちを尊重し、ずっと通わせてくださっている保護者の皆様、いつもありがとうございます。
「細く長くでも、続けてほしい」と言ってくださるのを、とてもありがたく思っています。
子どもたちが、心のよりどころでピアノを弾いていけるように、これからも応援していこうと思っています。