嬉しい知らせ

高校までピアノのレッスンに通っていたY君から電話。
「司法試験、合格しました。」

と。

 

ええぇ~~!!

と、驚きのあまり、一瞬言葉が出なかった。

いや、彼ならやると思ってたけど。

 

そうは言っても資格試験最難関の司法試験。

生半可な努力じゃなかっただろうと思う。

本当によくがんばったね!

受話器を持ったまま興奮が止まらない。

 

東北でも有数の進学校から京大に現役合格し

そのまま法科大学院、今は博士課程でがんばっているそうだ。

最後に会ったのは大学合格の時。7年前。

もう25歳になるそうだ。すっかり大人になったんだなぁ。

 

小さい時から努力を惜しまない子だった。

コンクール前などは、同じことを何度も何度も繰り返し練習していた。

ステージ本番は、緊張で指をブルブルさせながら、手にぐっしょり汗をかいて弾くくせに、いつも完璧。

(あ、小学校の低学年だったかな。一度だけ曲の最後の音、離れた鍵盤に飛ぶところで間違ったことがあったけど)

あんなに緊張しているのにミスしないんだから、それはよほど弾きこんだということ。

発表会でもそう。いつもステージではミスなしの演奏だったなぁ。

 

「勉強、だいぶ頑張ったの?」

と聞くと

「死ぬほど頑張りました」

そりゃぁそうだよね。

ほんとによく頑張ったね。

 

あんまり嬉しくて、電話を切ったあと、お母さんにお祝いのショートメール。

「目標を決めて努力するとか、何回も繰り返して練習するとかは、ピアノから教えてもらったのかもしれません」

と返事が。

ピアノが役に立ったのなら、こんなにうれしいことはない。

 

そういえば、ステージでは緊張しいの彼だったけど、大学受験では全く緊張しなかったと言ってたなぁ。

ピアノのステージの緊張に比べたら何てことはなかったって。

その時も、たしかお母さんからピアノのおかげって言っていただいたような記憶がある。

 

変らない懐かしい声だった。

話し方も当時のまま。

 

なんと嬉しい知らせ。

 

「こっちに帰ったら顔見せてよ。」

という私に「はい」と一言。

 

やると決めたことを最後までやり抜いた彼。

いつの間に、かっこいい大人になったんだな。

 

春、コロナが落ち着いたら会えるかな。

楽しみだな!