· 

足台をお譲りします

足台が必要なくなったので欲しい方にお譲りしたいというお話をいただきました。

 

これは100㎝~130㎝ぐらいの身長の方用。ヤマハ製HR700、補助ペダル付きの足台です。

 

下は130㎝~145㎝ぐらいの身長の方用。吉澤製アシストスツールASS-V-Wです。(台のみなので補助ペダルは別に購入する必要があります)

*追記 ブログ掲載後ペダルについてご連絡がありました。ペダルはねじが馬鹿になっていてるのでお譲りできないけれども、補修ができそうであれば差し上げます、とのことでした。

メーカーに問い合わせてみたところ、ねじはパーツとして売っており、簡単に補修できるようです。

ピアノを弾くとき、身長145㎝ぐらいまでのお子さんには足台が必要です。

ヴァイオリンなどは、体の成長にあわせて楽器の大きさも6段階用意されていますが、ピアノは大人でも子供でも幼児でもみんな同じものを使います。

体の小さな子どもには大人と同じ巾、同じ重さの鍵盤を弾くことは難しいことですね。

体を安定させるためにも、正しい姿勢で弾くためにも足台が必要です。

 

以前、家で足台を使っていなかった生徒さんが、背中が丸まって、弾くときに大きく手首が下がり、その癖がなかなか治らずに苦労したことがありました。私が手首を下から支えたり、手首をひもで吊り上げたりと、レッスンのたび色々やりましたが、家に帰るとまた足台のない状態で弾いているので毎週同じことの繰り返し。足台を買っていただき、家でも足台を使ってもらうようにしましたが、その癖は簡単には直りませんでした。

もっと早くに足台を買うことを勧めておけば良かったと、とても後悔することになった私の経験です。

 

さて、その足台。

買うと結構いい値段がします。

 

なので以前は

「お風呂の椅子でもいいですよ」

「お父さんに頼んでホームセンターで板を買って加工してもらってもいいし」

 

なんて言っていました。

 

私自身も生徒さんたちがお金をかけずに何とか簡単に安く用意できるできないかということで、いろいろ試してみました。

 

ホームセンターで木の板と滑り止めのマットを買い、夫に頼んで使ってもらったのがこれ。

高さ5㎝程度のものをいくつか作り、身長に応じて重ねて使います。滑り止めのマットを貼ったり、重ねたときにずれないようにということでダボをつけたりと改良を重ね、結構大変だったようです。

が、せっかく苦労して作ってもらったのですが、安くできる予定が、何だかんだで市販品を買うのとそう変わらない値段になってしまいました。これじゃダメですね。買ったほうが早いです。

 

ダイソーで売っているブロックのような形をした発砲スチロールを使っているというようなネット情報も試してみました。

これもダメですね。軽すぎて台自体が安定しません。

 

お風呂の椅子も、生徒さんに勧めてはみたものの、5㎝、10㎝、15㎝・・・25㎝なんて、背が伸びるたびにいちいち買いなおすのも面倒ですし、だいいち5㎝、10㎝なんてものはないですし。

 

新聞紙を重ねて結束して、もやってみました。

 

でも結局どれもこれもイマイチで、しかもペダルは自分では作れないので買うしかありません。

それならば市販のものを買うのが一番いいということになって、今は入会の時に足台を購入していただくことを勧めています。

 

足台はペダルがついているものがいいです。

子どもたちが、踏みたくて踏みたくて仕方のない、あこがれのペダル。

座ったままでは足が届かない。そうすると子どもは弾きながら立ってでも踏もうとしますからね(笑)

そのくらい子どもたちはペダルにあこがれています。

ペダルを使った曲を弾くことになると、俄然目が輝き、モチベーションがアップします(笑)

 だから、ぜひペダル付きのものを買ってあげてください。

 

さて、肝心のお値段です。

ペダル付き補助台、あるいは台+別売りのペダル、どちらもだいたい1万5千円から3万円台が多いです。

 

高いですか?

 

でも、姿勢が悪いまま弾かなければならなかったり、悪い弾き方の癖がついてしまったりしたらどうですか?

足台が要らなくなるのはだいたい身長145㎝。一般的には4年生か5年生ごろまで。

それまでの何年もの間そうやって弾くことは、下手になれ下手になれと言いながら練習させているようなもの。

 

例えば25,000円のものを買って5年間使ったとすれば、1年で5,000円、それを12か月で割ればひと月あたり400円。

もし兄弟2人で使うなら一人当たり月200円です。

このくらいで変な姿勢や弾き方にならないで済むなら、安くないですか?

 

レッスンのたびに

「かかとをちゃんとつけて」

なんて注意されなくなくなります。

 

ステージで足台があるのに、かかとを椅子にもたれ掛けて弾くようなこともなくなります。

 

体が安定するので、疲れることなく、時間も長く弾けるようになります。

(これは、バーのカウンターなんかを想像してみてください。カウンターに置いてあるような足がつかない高い椅子には、大人でも長時間座っていられませんからね)

 

ピティナステップやコンクールの時に、会場にマイ足台を持ち込むこともできます。

自分の足台を持ち込めば、保護者の方が緊張の中、初めての貸し出し用足台の高さ調節に四苦八苦して慌てることもなくなります。

 

足台は145㎝の身長までは必需品です。

買っていただいた分、必ず役に立ちます。

 

ということで

今回の「足台、必要な方にお譲りします」のお話。

 

足台をお持ちでない方はこの機会に是非!

お値段は応相談とのことです。

ご希望の方は、小林までご連絡ください。