教室では導入から中級レベルにつながるまでのテキストとしてバスティンメソードの教本を使っています。
アメリカからやってきたバスティンメソードは、導入時期から全ての調を学び移調奏をしていくこと、音程読みという小さい子にも分かりやすい方法を使って読譜を学ぶことなど、たくさんの特徴を持ったメソードですが、このバスティンのシリーズに、昨年新しく「オール イン ワン」シリーズが加わりました。
今日はその「オールインワン」のセミナー。講師の先生は大阪から来られた二本柳先生です。「ラインとハンドサイン」という著書もお持ちの読譜のスペシャリストでもあります。
さて、オールインワンシリーズは忙しい現代っ子のために作られた本。
例えばこれまでのパーティシリーズなどは「ピアノ」「聴音&楽典」「パフォーマンス」と3冊に分かれて勉強していたものが、ギュギュッと一冊にまとめられています。
先生はこの本を「化粧品なら、化粧水と乳液、美容液などをまとめて1本にしたもの」に例え、時代ですよねとおっしゃっていました。
確かに!
複数の物をまとめるのは、忙しい現代のニーズかもしれません。
今の子どもたちは、英語にスイミングに公文にピアノ、なんていう風に、習い事もたくさんあって忙しいですからね。1冊で完結する本は今の子供たちにぴったりかもしれません。
さて、肝心の中身ですが
よくこんなに分かりやすく、教える側も習う側も使いやすく作ってくれたなぁ。
というのが感想。
出版の東音企画さん、すごいですね!
バスティンで教え始めた最初の頃、指導書片手にレッスン前に予習をし、四苦八苦しながら教えていた内容が、テキストにそって進めばちゃんと力がつくように出来ている。
二本柳先生は、時代に合って、時短、経費節減(1冊で済むので安上がり)になる。けれどもパーティほど内容が濃くはない、とおっしゃっていたけれど、ん~~、なんか、私的にはいい感じなのですよね。
この本で何を教え、何を定着させなければならないかを、教える側がしっかりわかって使えばかなり良い本なんじゃないかと。要は薄いところに少し不足分を補ってあげればいいんですよね。
個人差は大きいでしょうが、年中さんでも使えるかな。
もう少し教材研究してみようと思います。