例えば
「今日はいい天気です。」
という文章を読む時
「きょうはい いてん きです。」
とは読みません。
もし区切るとしたら
「きょうは いい天気です」
になります。
一息に切らずに読むこともありますね。
区切ったら明らかにおかしいところ、区切ってもいいところ、区切っても区切らなくてもいいところ。
こんな風に、文章にはひといきで読むところ、切るところがあります。
曲にも文章のようにまとまりがあって、それをフレーズと言います。
メロディーを声に出して歌ってみると、自然に息を吸いたくなるところがみつかります。それがひとつのまとまり、フレーズです。
もし、文章の最後の丸に当たるところでフレーズを区切らずに弾くと、聞いている人は息苦しくなってしまいます。
そんな時、私は「息をしないと苦しくて死んじゃうよ」と言います。
逆に切ったらおかしい、というようなフレーズの途中で切ると、上の文章のように妙におかしな曲に聞こえます。
どこまでがひとつのフレーズかということを理解して弾くだけで、全然違って聞こえるのです。
ピアノの曲には歌詞がないので、ドレミで歌ってみるといいです。
フレーズを意識することが大事です。