先週ピティナコンペティション(以下コンペ)の東北日本地区本選が開催されました。
コンペは夏の風物詩。参加する生徒さんと、指導する私たち、そして応援するご家族にとっては高校野球の甲子園ようなものかな。
3月の課題曲発表からの5ヶ月間。参加者は毎年ここに照準を合わせて一年間頑張ります。
予選を通過したい。地区本戦でトロフィーをもらいたい。本選まで行きたい。みんなそれぞれの夢に向かって一生懸命です。
課題曲の難易度は高く、準備する曲数も多いです。参加するだけでも大変なことですね。だからみんな本気で頑張ります。きっとこれ以上頑張れないというところまで頑張ってますね。本気で目標に向かうから当然上達もします。
子供の時に「やりきった」という経験ができるのも素晴らしいことだと思います。
ただ、残念なのはコンクールは人と競う場なので、努力が必ず報われるというわけではないということ。去年良くても、今年も良いとは限らないし、自分が最高に上手く弾いてもまわりが自分よりも高い点数を取れば、1位にはなれないわけで。
結果だけが大事なんじゃないと言っても、頑張れば頑張った分だけがっかりするし落ち込みますよね。
生徒さんの涙、悔しそうな顔、落胆ぶりを見ると、私たち教える側もなんと声をかけてよいのか…。かける言葉が見つからないほどです。
今年も参加した生徒さんの結果はそれぞれ。結果が良かった生徒さんは放っておいても大丈夫。気にかかるのは思った結果にならなかった生徒さんです。
コンペから一週間経ちました。
心の傷は癒えたかな。心にぽっかり空いた穴は少しは塞がったかな。
多分気持ちを整理するのには時間が必要ですね。
残りの夏は、ゆっくり休んでほしい。沢山遊んで、沢山勉強して、気持ちをリセットしてほしい。
今度会う時には、また次の目標に向かう笑顔が見られますようにと願っています。