年が明け、毎年今頃から2・3月にかけて多くなってくるのが、「今よその教室でピアノを習っているのだけれど、教室を変わろうかと思っているので体験レッスンをお願い出来ないか」という問い合わせ。
理由は人によって色々だけれど、一番多いのが「レッスンについていけない」というもの。
大手音楽教室のグループレッスンなら、あるかもしれない。一年ごとにカリキュラムが決められて、レッスンの内容を理解していてもいなくても、弾けても弾けなくても、学校の学年が上がるように上のクラスに上がって内容が難しくなっていくから。
でも、個人の先生にレッスンを受けているのに「レッスンについていけない」っていう方もいるんですよね。個人レッスンのいいところは、ひとりひとりに合わせてレッスンしてもらえるところなんですが、それでもそういうことが起こるんですね。
で、どちらの場合もよくよく話を聞いてみると、レッスンについていけない理由が「楽譜が読めていないようだ」っていうこと。実はそういう人がすごく多い。 自己流で弾いてきたわけではなく、ちゃんとレッスンを受けているのに、どうしてそうなってしまうんでしょう。
実はこれ、特別なことではなくて多分一般的な事、普通にあることなんだと思います。
なぜなら、教室開講以来17年間、毎年この時期必ずこういう問い合わせをいただくから。
そして実は、教える経験の浅い頃、私の教室でも実際に起こっていたことでもあるのです。
せっかく何年もレッスンを受けてきたのに、楽譜が読めない。どうしてそんなことになってしまうんでしょう。
多分お困りの方も少なくないと思うので、このブログで、私の経験したことや指導法のセミナーでわかったこと、書籍で勉強した内容などを元に、楽譜を読む力(読譜力)についてお伝えしていこうと思います。 次回は、私の教室でのことをお話しします。