リハーサル、実は最初の方、舞台裏はしっちゃかめっちゃかの大騒ぎだったのです。
ホールは、音響反射板の設置とか、客席を出し入れしたりとかピアノを倉庫から出したりとか結構大がかりな準備があって、ホールスタッフがそれをすべて終えてからでないとホール内に入っていいですよという許可が出ないんですね。
要はそれにかかる時間を読み間違ったために、しっちゃかめっちゃかになっちゃったんですが、私と松下先生がホールに入れたのがリハーサル開始の10分前。
足台も補助ペダルも、椅子も机も何も準備できないうちにリハーサル開始時刻になってしまって… そこからは
はい、かなり必死の形相だったと思います。
プレグループのおちびちゃんたちがどんどん舞台袖に上がって来るのを誘導しながら、司会のアナウンスもしながら、連弾しながら、足台を荷物から引っぱり出しながら、あれが足りない、これはどこだと舞台裏の設営もしながらの進行。
いやぁ、ほんとに必死でした。
先生のそんな様子を見て、何か感じるところがあったんでしょう。
リハーサルが終わると同時に
「なんか、すごく大変そうだったんですけど、明日何かお手伝いすることありませんか」
って声をかけてくれたのが、とってもとっても大人しい中1女子Mちゃん。
恥ずかしそうに、でも勇気を出してって感じで手伝いの申し出。
先生ピンチ!って思ったんだろうなぁ(笑)
それにしても、驚きました。
自分から積極的に何かをするようなタイプには見えなかった彼女が
実はこんなに優しくて責任感がある子だったなんて。
Mちゃんの意外な一面発見!
発表会ではこんな風に、1対1のレッスンでは決して見ることのできない生徒さんの一面や、成長が見えてくることがあるんです。
これはね、結構嬉しいおまけなんだなぁ。